こんにちは山梨県の絵画教室(アート&デザイン)アトリエミライです。
今日は中学高校生の学校の宿題や課題に出る美術レポート(美術鑑賞レポート)を書く上で押さえておくと取り組みやすい5つのポイント
「文章書くのやアートが苦手でもOK!」
「中学高校生の美術鑑賞レポート対策!苦手でも違和感なくスムーズに書ける5つのポイントとマインドセット(考え方)」
をご紹介します!
美術(鑑賞)レポートに取り組む際のマインドセット(考え方)!
きっとこの記事をみているあなたは、
美術レポート、嫌だな〜そんなに書くことないよ〜
とか
文章書くの苦手だし、どうやって書き出したらいいのかわからない!
など、美術(鑑賞)レポートを書くにあたって、ゆううつな何かを感じていることと思います!
ほかにも
- 美術館や、美術が苦手!
- アートなんて見ても何にも感じないし分かんない!
- そもそも感想文やレポートが苦手!
- 美術のレポートとなると正解がないから何書いたらいいかわからない!
- こう思うんだけど、くだらないかな、あってるか分かんない!恥ずかしい!書きづらい!
と思っている人!たくさんいると思います!
ちょっとした宿題や課題であっても、とっかかりが掴めないと重い腰も上がりませんよね!
そんなあなたに、まずして欲しいのがマインドセット(頭の中の思考くせ)の書き換え!
美術(鑑賞)レポートについては、苦手意識をすてて自分視点で気楽にやったもん勝ち!ということが大きな特徴です
なぜそう言うかというと、そもそも美術やアートに正解や不正解はないからです。あなたが何を思うと、それを批判できる人は誰もいないといのです。
あえて言えば批判できるのは作者くらい!でもその作者とサシで話をすることはまずありませんよね、美術レポートなので、見るのはせいぜい先生と他の生徒くらい。彼らがあなたの考えや思いを批判したとしても、作者ではないんだから!それは絶対ではないんです。(作者だとしても絶対ではない)
そう知ると、ちょっと気楽になりませんか?自分の思った通りに書いていいんだと。
中学高校が美術史や鑑定のプロを作ると言う目的なら問題は別ですが、そうではありませんよね!?
正解や不正解はないから、むしろあなたなりの見方や思ったことや着眼点によって調べたことなどが求められているのです。
ですので「文章(言葉・思い)」を書いたもん勝ち!
そして、そう切り替えて気軽に取り組んだ方が勝ち(価値)!です!
たとえ人からどう思われようと、失敗だろうと何だろうと、中学高校の授業での失敗はかわいいもの。今は恥ずかしいと思うこともあるかもしれないけれど、どうせなら正解不正解ない中で自分のありのままに書いたが楽しいし、あなたにしか書けないレポートになるのでかえって高評価をえるかも!?
と、いうことで、まずマインドセットとしては、
「正解がないのだからかえって気楽!と思って取り組もう!」
ということと、少しでも自分の興味に従って書けるポイントをお伝えしていきますね!
さあやってやってみましょう!
いつの間にかレポートができていた!?の5つのポイント
取り扱う作品を選出する。
課題の出され方によって、美術館の指定があったりなかったり、作者やテーマの指定があったりなかったり、様々だとは思いますが、
大前提としては
素直に、気になった作品を取り上げる。
と言うことが挙げられます。
(美術館を選出するのはまた別の記事をアップします。今回は美術館に行ったところからのお話です)
第一印象で決める。
一つ一つをじっくり見ると、何がいいんだか?どの絵にしたいんだか?分からなくなり全てが平坦に感じられる可能性があります。
ですので、あえて美術館を早歩きで歩いて展示物を見る中で、パッと目に留まり自分が足を止めたくなった作品をピックアップします。
人間の脳みそは凄い能力を持っているのです。
認知心理学でいうところの、「感情情報処理」というしくみがあり、それが人がわずか0.3秒未満という一瞬のうちに、見たものから何かを感じ取り、自分にとって好ましいかどうかまで感じ取っていると言います。
あ、なんか気になる!と思う一瞬の中に、「好ましい」か、「悪趣味と感じている」か、どちらであるにせよ一瞬の判断の中で足を止めたくなるような作品。もしくはもっとじっくり見たくなるような気を引く作品があるはずです。
それをレポートに書こうと決めればあとはもう書くだけ!
しかも、自分の気を引いた作品なので、「どこに気を引かれたのだろう?」とに頭を巡らせれば、その考察自体がレポートの内容にできます。
どの絵だったら欲しいか、購入・所有目線で決める。
気になる作品ないよ〜どれも一緒に感じた!
なんて言う声も聞こえてきます。
そう言う方は、
ではこの展示の中でどれか一つもらっていい、と言われたらどれにする?と自分に問いかけて見てください。
- どれか一つって言われたらこの絵が好き
- 部屋のインテリアや趣味に合うからこれ
- 作者が有名で価値がありそうだからこれ
- 作品の内容に価値がありそうだからこれ
など、いろいろな視点で見るようになりますよね!
まさにその視点があなたの個性であり、気になること、大事にしていることで、それがレポートの個性となります。
どうしてその絵にしたか?と決めるまでの思考のプロセスを是非箇条書きでいいのでメモしてください。
人は後から思い出すこと自体がストレスになるので、思ったことがあったらメモしてね!それがあるとレポートもはかどります!
ちなみに、美術館でのメモとりは鉛筆を使うのがマナーだよ!
シャーペンやボールペンだと芯が折れて作品に飛んだり、金属の先端が当たって表面を傷つけたりインクが付着しまう可能性があるから。
受付で鉛筆を貸してくれる場合があるから聞いて見てね!
作品に向き合い、第一印象や素直なつぶやきを書き出す。
レポートの題材にする作品が決まったら、とにかく第一印象や今感じていることなど、ブレインストーミングで書き出します。
ブレインストーミングするときのこつとしては、止まらないこと。
「あーわかんねー」
「なにかいたらいいかわからない!」なんてのも書いてもいいです。
けども、意識を、その絵にもっていって下さい。
分からない、何書けばいいんだ!ということばかりに意識を向けていると、絵のレポートを書くという目的から逸れていってしまいますよね。
悩みながらもあくまでも、レポートに書くと決めた絵のことを思い浮かべたり、画像を再度インターネットでみたり、や図録の言葉を見たりしながら思いつくことを書き出しましょう。
この時、インターネットで再度画像を見たときと、美術館でみた最初の時とでは思うことや印象も違うと思います。そのこともメモに書いておきましょう。全てがレポートのネタになります。
ブレインストーミングとは
ブレインストーミングというのは、通常、複数人でアイデアを出し合い、ユニークで新しいアイデアを生み出すことを目的とした会議手法をいいます。
ですが、ここで推奨しているのは「一人で行うブレインストーミング(brainstorming)」
場合、付箋やメモ帳を活用し、浮かんだアイデアを書き出す方法があります。
それもいいですが、とにかくコピー用紙に、思いついた言葉や思ったことを書き連ねるという簡単な方法で十分です。
出し切った後に、その中でも目を引く言葉や繰り返し出てくる言葉をまるで囲むとキーワードが見えやすくなります。
ここでいうのは、とにかく「書き出せ」ということです。書き出す中で書く流れが出てきます。頭が慣れてくるんです。
作者や作品に対する興味から調べたことがレポートの内容になる
ステップ1でとりあげた、作品の決め方の根幹には、気になったり引っかかった作品、気に入った作品と言う部分があるので、あなたはそもそもその作品についてある程度他のものより興味があるわけです。ですので、気が向かない中でも気の向く作業ができるわけです。
たとえば作者の顔、どんなだろう、家族や暮らしぶりは?性格は?なども気になりますよね
またその作品が作られた年齢や、その時代のことについても少し調べればインターネットで出てきます。
そこで知り得たことをメモしておきましょう。そして知った中で意外だったことや、思ったことや連想したことなどをメモしておきます。
調べ物ができない環境の場合
授業中にネットで調べるなどは難しいかもしれませんが、もし調べれない環境だったとしたら、
「家族や友人、性格が気になった」とか「何才くらいの時に書いたのだろう?〇〇くらいかな?だとしたら自分はそんな絵が描けるだろうか?とか、そんな絵を描く心理状態はどうなんだろう?メッセージは?」など想像や思いつきでいいので描くと文字も結構埋まっていきます。
少なくとも図録(美術館の展示に行くともらえる)があり、どの作品か作品名をチェックすれば制作年代が出てきます。
図録やパンフレットはもらって来ましょう!
自分以外の人の感想や着眼点から得た新たな気づきもレポートの内容になる。
どうしても自分の意見や調べたことだけだと埋まらないな・・・
むしろ調べるのめんどくさいな・・・
と言う場合は裏の手で、ツイッターやインスタ、TIcTocなどで、同じ展覧会や作者、作品について検索して見ましょう。
いった人のコメントや意見、物の見方を参考にして、自分の言葉に落とし込んだり、その意見を見たからこそできた視点でレポートを書いて見ましょう!単なるパクリにならないようにあくまでも自分がその投稿をみてインスパイアされて思ったこと、として書いてみましょう!
他人がどう思っているかをしって、新たな意見をもつことも、立派なものの見方の一部です。
だから意見のシェアが面白いんですよね。
そう思うと、友達や家族とあーだこーだ気楽に感想を述べているときの方があなたらしいものの見方や感想が出てくるかもしれません。
ネタが揃ったら書き始める。スムーズな出だしと手間取らないまとめ方
さあ、ここまでのステップで、レポートに書く内容が色々でてきたと思います。
それを文章にするのが、また緊張するところですよね。
出だしどうしよう・・・
とか、
終わりが尻切れとんぼになっちゃった。どう締めくくろう
など、文章上の困難を感じるかもしれません。
でもそんな人は「文章の唐突さ」が人に与える「あれ?」と言う印象を恐れているのかもしれません。
でも完璧に滑らか文章を書こうなんて思わずに、多少唐突でも書き出しちゃったほうがいいです。
それをした後に、文章を整えていけばいいし、出だしと末尾に困る場合は
【出だし】「〇〇美術館に行って〇〇さんの作品に出会いました。そのことについてレポートをしたいと思います」
とか、
【まとめ】「以上、〇〇美術館に行って〇〇さんの作品に出会い、感じたこと、得たことを最後にまとめます。」
といい、これまで書いてきたことの箇条書きを最後にまとめとして書き、
【末尾】「以上が今回のレポートとなります」
と締めくくればだいたい違和感なく締めくくることができます。
多少の唐突さや違和感やまとめ方はそこまで気にせず、内容フォーカスでOKです。
あくまでも美術のレポートですので。
もちろんそこもよければなお良しですが!
まずは書けた自分を褒めましょう!
まとめ
以上、中学高校生の美術鑑賞レポート対策!苦手でも違和感なくスムーズに書ける5つのポイントとマインドセット(考え方)についてご紹介してきましがいかがでしたでしょうか?
中高生の皆さんのお役に立てれば幸いです!
今回の内容をかいつまんで言うと
- 第一印象や好きか嫌いか?気になるものを選ぶ!
- とにかく現場で思ったことをメモ!(これだけで数倍楽になる!)
- 興味関心ごとを調べる!
- ネタに尽きたら他人の視点や意見も参考に!
- 初めと終わりを気にせずに書き出す!
コツは思ったことをとにかく素直に書き出すことです。
ブレインストーミングするとやりやすいよ!