こんにちは!山梨にアトリエを構えるDIYアートラボ(絵画教室・アート&デザイン教室)「アトリエミライ」です。
今回は、前回途中までお話しした【創造性を育む】「ハイコンセプト〜新しいことを考え出す人の時代〜」の続きをお話ししたいと思います!
前回は
- 安泰は無い世の中、今の時代をどう生きるか?
- 創造性や柔軟で臨機応変な発想力をもつことの大切さ
- これまでとは違った思考やアプローチが重要になる
- 「右脳を生かした全体的な思考能力」と「実現可能性を検証するための左脳の役割」
についてお話ししましたが、今回は
- 絵をかくことと、右脳の関係性、
- なぜクリエイティブであることが大切なのか
- なぜ右脳が注目されているか
について「ハイコンセプト〜新しいことを考え出す人の時代〜」の内容を元にお話ししたいと思います。
絵をかくことは何に役立つ?
「描くというのはそれほど難しいことではありません。問題は見ることなのです」(ベティ・エドワーズ「脳の右側で描け」エルテ出版)P44
絵を描くのがもともと得意な人と、苦手な人、苦手だったけど練習して上手くなった人色々な人がいますよね。
絵は下手でも問題ないのだけど、「局所だけでなく全体を見る力を鍛えること」はとても大切でそれをトレーニングできるのが絵をかくことでもあります。。
ある時気がついたのですが、絵を描くのが苦手、という人に話を聞くと、多くの人がきちんと見ることをしていないようです。
絵は感覚で描くもの、というイメージだけが先行している可能性もありますが
自分の思い込みを外し、対象をしっかり見て(細部と全体)意識して書いていけば絵は描ける、と私は考えています。
特に大事になるのが、細部だけではなく、全体を見る力です。
一つ一つのパーツを見て書き取ることは簡単ですけれど、集合として、全体として見た時にどうか・・・それが絵の上手い下手を左右しているのだと感じます。
ピカソのゲルニカも、落書きのように見えるかもしれないですが、実は全体感とバランス感覚の賜物です。
岡本太郎氏も
「客観的に見ている自分がいて、飲み込まれているようで飲み込まれていない、そういった視点が必要。」
と言っています。思いのままに書いているようでも実はものすごく冷静に客観的に見ているのです。
まとめると、絵を描くことによって「細部だけでなく、全体をまとめる力がつく」「客観性がつく」ということになります。
デッサンや絵を描いている時の脳の働き
では実際に絵(・・・ここではデッザンの類の絵をいいます)を書いている時の脳の働きはというと・・・
「一般的に左脳は情報の分析を行い、右脳は統合を得意とする。
右脳はバラバラの要素を集め、そこから物事の全体像を認識する能力にとくに優れている。」P57
とあります。
情報の分析と、統合、つまり、左脳と右脳の両方の働きを繋げるためにデッサンのトレーニングが有効なのです。
局所だけにとらわれないで常に脳のどこかで全体性を掴もうとするのが絵を描く時の脳の動きで、
絵を描くことで、「全体像を認識、把握し、手元に表現する力、まとめる力」がつきます。
そういった能力は、お気づきと思いますが、大人になってからとても役にたつと思いませんか?!
冷静に全体像を俯瞰して見れる力、細部も見れる力、両方を繋げることができる力が絵(絵やデッサン)を描くことで自然と培われるのです。会議の時などにも役立ちます。
すぐにその場で話を図にしてまとめれるタイプになると思います。
物事の図式がわかるというか。
なぜ創造的(クリエイティブ)であることが大切なのか
右脳型の能力、つまり芸術的手腕、他人との共感、長期的視野、超越したものを追求する能力、といったものの有無が、人生で高く飛躍できるか、つまずいてしまうかを大いに左右するようになるだろう。P65
何か問題が起きた時にクリエイティブな対処ができることは、これまで以上に必要な能力となって来ています。
違った見方や方向転換ができることは生存にも関わる能力です。
方向転換という言葉で何かピンと来ませんか?
例えば逃げるが勝ちという言葉、ありますよね、それと同じで人生や経営の舵をきることも方向転換の一つです。
方逃げようか、避けようか、進もうか、戻ろうか、突っ切ろうか、回り道か?どれも生きるための選択の一つです。
状況に応じてクリエイティブな方向転換をできる人は生存能力が必然的に高くなりますよね。
そう考えると、右脳を鍛えることはサバイバル能力の一種であるとも言えますね。
アート表現や絵をトレーニングすることは直感や右脳を鍛えることともつながり、ひいては生き抜く力も身につくことになる!
ということです。
右脳と左脳、両方のバランスが大事:特に右脳主導型に注目
「業務を処理すること」よりも「人間関係を結ぶこと」、「ルーチンワークをこなすこと」よりも「斬新な課題に取り組むこと」「一つ一つの要素を分析する」よりも「全体像をまとめ上げること」など、「右脳主導型」の能力を活かすのである。P8
右脳と左脳、両方の能力があってなんぼですが、特に注目したいのは、右脳主導型の能力です。
例えば左脳が分析したことを右脳が統合するといった具合に、最終的に右脳が主導となって全体をまとめプロヂュースするという感じです。
また、左脳の果たす役割は機械が代替できるパターンが多いです。
さらにいうと、論理的思考は左脳単体で成り立っているわけではなく、右脳の俯瞰力や気づき力、共感力など見えない総合性があって成り立っています。
物事を平面で捉えるのではなく、多角的に、そして多次元的に考えられるおかげで論理が成り立ちますよね。
どちらにしても右脳の活性化に取り組むことで左脳もより活かせるのは間違いありません。
まとめ
と、今回は【創造性を育む】「ハイコンセプト〜新しいことを考え出す人の時代〜」の続きをお話しし、
以下の内容について触れて来ました。
- 絵をかくことと、右脳の関係性、
- なぜ創造的(クリエイティブ)であることが大切なのか
- なぜ右脳が注目されているか
絵を描くことは、単に情操教育という側面だけでなく、学習能力の向上にもつながるし、社会に出てから必要とされるクリエイティブな思考や判断、全体感を持って仕事をしたり、人生をも俯瞰して歩むための大きな糧になるのですね。
また、左脳を生かしたい人にとっても右脳が重要となることがわかりました。
右脳を育てるような教育が少ないという点で右脳がより注目されてくる世の中になっていると感じます。
皆さんはどう感じますか?
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